「科学と実験のワンストップソリューション」と題して発表
2024年8月5日、桜木町で開催された「2024みなとみらいシンポジウム」にて、講演の機会をいただきました。今回のテーマは「科学と実験のワンストップソリューション」。科学実験用教材・サービス事業を新たな柱として据え、覚悟を持って取り組んできたこの一年余りの経験をもとに、私たちは多くのことを学び、成長してきました。
講演会場となったHULICみなとみらいは、我々を指導してくださった川島教授が所属する環太平洋大学 国際科学・教育研究所があり、さらに教材開発でご協力いただいたクラーク記念国際高等学校横浜校も併設されています。ここで得た知識やアイデアこそが、私たちの事業を支える礎となっており、この場で育てられたと言っても過言ではありません。
私たちが科学実験用教材事業に挑むことになったきっかけは、クラーク記念国際高等学校の生徒たちとの出会いでした。教育分野、特に教材分野で成功を収めることは、ビジネスとして容易ではありません。特に、私たちのような社歴の浅い企業が信頼を勝ち取り、パートナーシップを築くことは非常に困難です。それでも、この事業を始めることができたのは、この出会いがもたらした運命としか言いようがありません。
今回の講演は、その感謝の気持ちを込めて、恩返しの一環として臨みました。私たちの未来への投資、教育に対する私自身の思い、そして我々の取り組みについて、丁寧にお話しさせていただきました。
聴衆の皆様の反応も非常に好意的で、東京大学の平田教授からは「親子で一緒に学ぶことが大切だから、家庭でも実験できるようなものを作ってほしい」という、ありがたいお言葉をいただきました。私たちの取り組みに共感し、素晴らしいと評価してくださる方々が多くいらっしゃることに、深く感謝しています。しかし、現実は厳しいものです。多くの方が賛同してくださっても、実際に資金を出していただけるケースは限られています。この厳しい現実に立ち向かい、私たちの挑戦はまだ続きます。
そんな中、夏休みにもかかわらず、大学受験生となった私たちの教え子がサプライズで訪ねてくれました。彼らは私たちの実験授業に感動し、それをフリースクールに通う弟たちにも教えたいと申し出てくれたことが、共に取り組むきっかけとなりました。そして、そのプロジェクトが気づけばグランプリで優秀賞を受賞するほどに成功を収めたのです。実は私たちが彼らから多くを学ばせていただいたのだと感じています。
「みなとみらいスマートフェスティバル 2024」は、そんな思いを胸に始まりました。このキャンパスからの眺めはまさに特等席で、ここでの花火鑑賞は一生の思い出となりました。しかし、これは私たちの主目的ではありませんので、そこは誤解なきよう(笑)。
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